小池都政の凋落はあるのか。
自民都連、「対小池」強める 「豊洲」早期移転掲げる 募る危機感、党除名論も :日本経済新聞
先日の百条委員会、浜渦さんや石原さんの老獪な対応の前に、あたふたした非自民議員。
結局彼らを呼んで、どんなゴールを目指したか不明なまま終わってしまった。
メディアやSNSの論調では、都議会議員の実力者の無さを嘆く声が大きい。
そして小池さんの実績。
確かにいろんな不透明なことを透明化した功績は大きく、結論としては以前と変わらなかったとしてもその過程は評価されるべきであるが、重大なテーマ、豊洲移転、オリンピックの費用負担問題の結論がなかなか出せないということへの印象の悪さが少し顔を出してきた。
そこに、今回の取り巻き集団の政治家としての実力。
足元をしっかり固めないと、世論は一気に冷める可能性がある。
少なくとも強力なブレインを携える必要があるのだろう。
百条委員会の目指すゴールが全く見えない
石原氏喚問 晴れぬ謎 百条委証言 「豊洲は都政の大きな流れ」「交渉経緯の報告、記憶ない」 :日本経済新聞
ちょっとよくわからないのが、百条委員会の目的、ゴールだ。
本来、豊洲に移転すべきかどうかの判断が今必要なことだと思うのだが、この委員会はそれを目的としているのかどうか、不透明だ。
ここで明らかにしようとしていることが、豊洲移転判断にどれだけ大きな影響を持つのか。
それよりも、都議選を睨んで、自民党勢力を貶めようとしているに過ぎないように感じる。
意思決定過程を明らかに、都政運営、議会運営の問題を明らかにし、改善のために過去を明らかにするというのであれば納得だが、そうであった場合、豊洲移転可否判断には何ら関係ないはず。
市場で働く人たち、そしてそれを食する消費者たちを第一に考えた行動してほしいものだ。
都民ファーストを謳うのであれば。
SNS時代の接待、交際費
接待消費 じわり復活 「ビジネスに必要」税が演出 :日本経済新聞
今の時代、スマホさえあれば、色んなネットワークを構築でき、直接会ったことがない人でも、長い付き合いができている錯覚に陥るほどだ。
だからこそ、リアルに面と向かって話すこと、会うことが特別なことになり、価値が上がっている感覚。
ましてや会食となると、最上級の扱いをしているかのごとく、だ。
交際接待費が今後も右肩あがりになるとは思わないが、リアルな接点の価値はこれからもその重要性が上がって行くことは間違いないだろう。だからこそうまく使いたいものだ。
森友問題の本質と影
籠池氏「首相から100万円」 森友問題、政権側は寄付否定 :日本経済新聞
これ、なんだか色んな思惑やら黒幕やら、薄暗い何かがある感じ。
そもそもなんでかの問題が浮上して来たのか。誰かのタレコミであることは間違いなさそうだが、なんでそんなことをしたのか。
そして、自民党がこれまで籠池さんを国会に呼ばないようにしていたのは、なぜか。
誰を庇おうとしていたのか。
さらに、今回、なぜ証人喚問を自民党がオーケーしたのか。勝算が見えたのか。
問題の本質は、政治家の口利きで国民の資産が不当に安く扱われたのかどうか、なのだが、それをうまくかわすための色んな思惑や動きにも見えてしまう、一連の報道。
とにかく、証人喚問を待とう。
防衛大臣が感情的になる恐ろしさ
稲田氏、繕えぬ答弁 森友訴訟「出廷」と訂正/顧問契約・個人献金も :日本経済新聞
よほど、出廷していないことに自信があったのか、それにしても相当いい加減な答弁をしていたものだ。
良い経験として、発言は感情的にならずに慎重に、ということだろうが、とはいえ、防衛大臣という現在の立場。
感情的な振る舞いを、防衛に関わる決断の場でされてもらっては困る。
次のチャンスがいつ来るかわからないけど、ここは一度身を引くべきかな、と。
普段、私は「責任取って辞任を」ということに賛成することはないが、これについては、「不適による辞任を」は賛成せざるを得ない。
日本はイノベーション遅れで、産業が沈没するのではという懸念
(断絶を超えて)(2)シェア経済 アジア先行 牛歩の日本、草刈り場 :日本経済新聞
これ、近い将来の日本経済にとって、大問題になりかねない。
既存利得権益保持者による圧力で、遅々として進まない構図であることは容易にわかる。
でも、本当にそれで良いのか。
このままだと、日本全体の産業(特にサービス産業)が沈没しかねない。
時代に合わない古いままのものは、淘汰される。
淘汰するのが、同じ日本の企業だったら良いけど、外国企業がそこを狙っている。
どんどんどんどん遅れていく。
これは、政治家のリーダーシップで、バシッとやってほしいな。