配偶者控除廃止問題にみる「国民的議論」てなんだ?
夫婦控除 解散風に散る 税制議論、本格化を前に 働き方改革、出足つまずく :日本経済新聞
政治用語でよく出てくる、分かりづらい言葉に「国民的議論」がある。
なんだそれ。
どういう形が「国民的」な議論なのだろうか。
まさか、国民みんなが集まって話し合うわけにもいかないわけで。
それに代わるのが、議会制なんだろう。
つまり、国会で話し合われることが、「国民的議論」になるはずだ。
ただ、「国会でそんな話するなんて聞いてないよ」ってことになったら、「国民的」な議論にならない。
となると、「国民的議論」をすべき題材について公表され、それについて代わりに話し合ってくれる議員を選ぶという流れが必然だ。
つまり、「選挙」の「争点」「アジェンダ」に、「国民的議論」をすべき題材を含む必要がある、ということだ。
次の総選挙はいつだかわからないが、「選挙対策」として、この配偶者控除廃止の先送りというのは若干違和感が出てくる。
「国民的議論」が必要ということであれば、次の総選挙の争点にする、という文脈になるはずだ。
堂々と、各党の主張を出して、「国民的議論」になることを期待したい。