民進党は解党的出直しの必要はない。失敗を経験した人こそ、力が強い。これはすなわち、ゴムの反発理論。
蓮舫民進代表が辞任表明 前原・枝野氏ら、後任に意欲 :日本経済新聞
女性初の日本国首相を目指している、蓮舫さんと稲田さんが、くしくも同日に一線から退く決断をした。
稲田さんについては、あと数日やっちまいなよって感じもするが、それでもこのタイミングってことは、おそらく監察結果公表がヤバイ内容なんだろう。つまり、日報の存在を知っていた可能性が非常に高いのではなかろうか。
そして、蓮舫さん。
おそらく本人の代表存続意欲はあるのだろうが、野田さんの後任幹事長を受けてくれる人がおらず、だれもついてきてくれないことがわかったのだろう。
「解党的出直し」っていう何度聞いたかわからないワードが出直しの重要文言になっているが、個人的には「解党的」は、まだ早い気がしている。
そして、これまで党の中枢を担ってきた人たちではない人たちの台頭が望まれているが、これも果たしてそうなのか、疑問だ。
蓮舫さんだってその期待から選択されたはずだが。
民進党が政権を取って、その運営を大きく失敗し、「民心」を失って5年ほど。
あのとき中枢にいた人たち、前原さんや枝野さん、細野さんも含められるか。
野党に転落し、支持率を失い、民主党から民進党に変わり、野党共闘なんかも経験してきた。
おそらく、かなりいろいろな課題を認識し、それをどう解決し、この国の未来における、民主党、民進党の役割やあるべき姿を考えてきたはずだ。
失敗した人が立ち直った時の力は強い。
ゴムを下に引っ張った状態(負の状態)から手を離したら、すごい勢いで上に反発する。
引っ張る力が強ければ強いほど反発が強い。
つまり、失敗した人ほど、力が強い可能性を秘めている。
第一次政権で失敗した安倍さんが第二次政権でそうだったように。
だから、過去の失敗を経験した人達が再び立ち上がることは決して悪いことではない。
大いに期待したい。
しかし気をつけるべきは、ゴムが反発したあと、元に戻る力も強いこと。反発したときのゴムをそのまま維持するための支えが必要だ。
ゴムがゆるゆるかもしれないことにも気をつけなければならない。
ゆるゆるのゴムはいくら引っ張っても反発は弱い。
その辺を見極めた上で、民進党員の皆さんは、次期リーダーを選出すべきではなかろうか。