9条の改正は、自衛隊のためではなく、国民のための議論であるはずだ。
首相の「20年改憲」目標 自民・下村氏「十分に可能」/民進・公明「年限区切らず」 :日本経済新聞
自衛隊の存在を曖昧なものにせず、憲法の中で明確にすることへの改憲、あるいは加憲への試みには賛成である。
しかしながら、その目的が「自衛隊の士気を高めるため」というのはいかがなものか。
憲法は国民のためにあるのであって、自衛隊員のためにあるのではない。
徴兵制だったらまだわかる。すべての国民が対象になるから。
国民のために自衛隊が必要であるかどうか、そしてその存在が曖昧であるよりも明確にすることで、逆に権力の暴走を防ぐことにもなりうる。
隊員の士気向上という名目が掲げられるのであれば、それは隊を暴走へと導く道だって開かれる可能性がある。
もちろんそんなことは考えてもないだろうけど、発言自体はそれと考えてもおかしくはない。