安倍首相の絶妙な経済政策采配に対して常に思うのは、消費増税をあの時しなかったことは正しかったのかどうかということ。
働き方改革へ実行計画 残業上限や同一賃金 政府、関連法案を年内に提出 :日本経済新聞
今年の安倍内閣の一丁目一番地が、この労働改革といえるだろう。
安倍さんが首相に復帰して、上手いなーと感じるのは、この「経済や生活」に関する政策が、「第一と考えてると見せる」手法。
「政治家 安倍晋三」としては、おそらく憲法改正周りのことが最もやりたいことであるはずだが、それを前面に見せないやり方で、支持率を高い水準にキープしている。
安保法制はそれで乗り切った。
そんなことだから、少し不安なのが、果たして経済的な観点で、本当に将来を見ているのか、という点。
短期的な視点で、とりあえず自分の政治家としてやりたいことを実現するためのドアノックとして(本人はそういうつもりでなくても)、あらゆる経済面の政策が進められているのだとしたら、怖い。
その評価は10年以上後に明らかになると思うが。
私は、民主党政権時代、野田さんが決断した消費増税が気になって仕方がない。本当にあのタイミングでやらなかったことが、将来にとって正しかったのかどうかってことを。