habinyo’s diary

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北方領土問題。最適な「妥協点」を見つけて欲しい。

来月16日、東京でも協議 日ロ首脳が会談 首相「領土、着実に」 :日本経済新聞 

 

民主政治とは「妥協」がとても重要な要素であることは、政治学で常に語られることだ。

 

「妥協」が存在しない政治は、「独裁」だ。

 

1つの政治制度で組織化されている民主国家の中では、国民も政治家もそれぞれが妥協を繰り返し、選挙という手段を通じて、それぞれの最適解を模索する。

 

しかし、政治制度、当地制度が違う、国家間では難しい。

世界を覆う「民主」政治がそもそも存在しないわけで、「妥協」がしづらい。

 

しかしその中でも、「国益」を考えた場合に、現状維持と、「妥協」をした上で前進した場合とで、どちらが国にとって良いか、その判断をすべきだ。そしてその前提には、ルール(国際法)に則るということが必要だ。

 

さて、ロシアとの北方領土問題。

 

日本固有の領土っていうことはわかる。

四島を譲らない姿勢を貫けば、おそらく事態は変わらないだろう。

しかし、未来の国益を考えた場合、日本固有の領土ということを譲らないという判断をし続けるべきなのか。

 

戦後、日本が積み上げてきた「民主政治」の本質、「妥協」をすることで、国益を掴むという判断も必要ではないか。

 

もちろん、国家間のこと、国内政治とは違う、「妥協」の難しさはある。自分たちだけが妥協するのではなく、相手にも妥協をしてもらい、折り合いをつける場所を探る作業は、大変困難だ。

しかしそれが外交。

 

ぜひ、日本政府には、最適な「妥協」を模索していただきたい。色んな反対はあるだろうが、国内政局が安定している今こそ、外交の妥協による、現状より「まし」な国益の獲得を期待したい。