小池都知事の「ラスボス」は何だろう。
(迫真)小池流の行方(1)「根回しはいらない」 :日本経済新聞
今のところ、小池さんは良い滑り出しだなぁ。
自民党の公認を得られなかったのは、逆にスタートとしては良かった。今思えば。
石原さん退任以降の2人は、「与党」。
その2人の不祥事を背景に、「与党」を敵に回し、都初の「女性知事」を目指すというストーリーは、世論を味方にした。
そして就任後の盛土問題が、さらに都民を味方につけた。
マスコミ戦略も悪くない。
先日のスマスマを拝見したが、都政で激しくやっている中で、あのフランクな感じ、そのギャップに多くの都民に好印象を与えたのではないだろうか。その辺は、蓮舫さんと違うところか。
また、「都政」というのが良かった。
これが「国政」であった場合はどうか。
保守、リベラルのイデオロギーなど、なかなか小池さんを受け入れがたい国民も多いだろうから。生活に身近な問題を決める立場だと、そういったことは考えなくて良い。
しばらくは、都民の支持は揺るがないだろう。
この流れは、小泉首相とかぶる。
小泉さんは、定期的に敵を作って、それをぶち壊すヒーローになり続けた。
ラスボスの「郵政」を倒し、潔くエンディングを迎えた。
小池さんにとっての「ラスボス」はなにか。
この設定は、結構重要かもしれない。
あるのか、ないのか。あるとしたら、その「ラスボス」の存在を世間に知らせるタイミングは、いつか。
その戦略が、小池都政を支える1つのポイントかもしれない。