サービス産業の生産性向上とサービス提供価格。
日本のサービス業の生産性が、他の産業あるいは先進諸外国と比べて低い、という状態が続いている。
日本の「おもてなし」が、生産性向上をある程度妨げている可能性はある。
そして、その「おもてなし」を大事にしつつ、生産性向上=低価格 という間違った認識で経営している小規模サービス事業者が多いことも問題だ。
お客様の満足を得られるサービス、付加価値を提供すれば、それ相応の対価が得られるはずで、いわゆる単純な低価格サービスというのは、一見、お客様のためという偽物の仮面だ。
といっても、ムダは極力取り除き、本当にお客様のためになることにリソースを使っていく必要がある。
そのときに、ITが使われるのだが、サービス業における、ITの役割って、結局は情報共有に集約されるのでは、と考えている。
アナログではできない、または膨大な手間のかかる、情報共有が適切にITで管理される環境になれば、質の高い高付加価値なサービスを、市場にも受け入れられる適正な価格で(低価格すぎず、それでいて、無駄に高すぎない)提供することが可能だと、その余地は大きく残されていると考えている。