防衛省内の「非暴力テロ」は、トップが脆弱だと認識されてしまったから起きた。
この問題、まぁ、大規模組織においてよくある「非暴力テロ」みたいなもんで、ある派閥が冷遇されたときに、権力者に対して弱みを突く戦略だろうな。
自衛隊の場合は、背広組と制服組とか、陸海空軍間の主導権争いとか。
リーダー、つまり防衛大臣が人心掌握していれば問題ないのだろうけど、そういう状態ではないってこと。
テロを仕掛けている人たちは、防衛大臣を攻めたいのではなく、自分たちの派閥を押さえつける他派閥を陥れたいわけだ。
トップがしっかりしていればそんなことは起こさないから動かないんだろうけど、トップが脆弱なことがわかったから、行動に移したという構図が見える。
まぁ、良い学びとして、稲田さんはまた次の機会を得られるように出直すしかないな。
頭の良さだけでなく、「人心掌握」の術をつかむ(法律の範囲で)こと、これが政治家として成功する上で、最も重要な能力の一つなのだろうから。
「旧態依然」のメディアがグーグルを陥れようって、アホか。
(真相深層)米新聞2000社、ネット2強に異議 広告「寡占」巡り集団交渉訴え、動かぬ独禁当局にしびれ :日本経済新聞
んー、こういう対立構造を古いメディア連合が仕掛けるってことは、もう負けを認めた悪アカギをしているようにしか見えないなー。
新聞社などの価値ってのは、発する情報そのものであって、本来、その届け方はなんでも良いわけで。
時代にあった形で、価値のあるコンテンツを欲しい人に届けられるようにする。
価値があれば対価を要求するのは当然で、それを今の時代にどう適用するかが重要。
価値への対価をどう取るか、そのビジネスモデルの変換にチャレンジする必要があるわけで、「既存のモデル」を壊すことを恐れた時点で負けだ。しかも負け組で徒党を組むなんて、未来がない。
グーグルやフェイスブックだって、もう何十年先を見たビジネスの種を撒き始めている。
そんな、「未来の準備を進める現代の覇者」が、「旧態依然の負け組」がなんとかしようってったって、かなうわけない。
現代の覇者を利用しながら、未来の覇者を目指す。
そんな骨太な「旧態依然からのユニコーン」が、社会、人々の生活を変え、価値をお金に変えることができるのではないだろうか。
都民ファーストの不透明感は、民心が離れることにつながる。
問題山積「小池都政」 イエスマンと諮問機関だらけの大混乱 (デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
都政の「透明化」を最大の課題に挙げている小池さんに対して、「都民ファーストの会」は、決して透明感があるわけではなさそうだ。
小池さんの党代表辞任は、幹事長すらも知らない事態。
都議会議員のマスコミ出演は、党が全て管理する、と。
それは民間並みの広報対応っていうけど、民間並みにする必要性は、この分野ではない。
コストの考え方とかを行政が同じレベルにするのはわかるけど。
今の状態が続けば、民心は離れる。
小池さんの手腕が問われるこの課題。はたして。
ネット販売は動画の時代。「誰から買うか」がネットでも求められる時代になってきた。
ネット通販、動画花盛り 1分で商品紹介、生中継も Cチャンネル、画面ボタンで購入/メルカリ、買いたい人が直接質問 :日本経済新聞
スマホの普及と、洗練されたUIにより、スマホでモノを買うだけでなく、スマホでモノを売ることが当たり前になってきた。
メルカリの出品の手軽さは、人々に、「自分も小売が簡単にできる」という体験を与えた。
しかし、人がモノやサービスを買う場合、もちろんそのものの質を見極める必要があり、同時に、それを売る「人」がどんな人であるかも重要。
ネット販売ではこの見極めが、とても難しく、その販売する人のSNS、ブログなどを通じて理解、把握するしかなかった。
それが、動画の時代になった。
誰もが「テレビショッピング」の出演者になれる。
同時に、「売る人」が見えることで、「人」による選別も出てくる。
ジャパネットの高田社長みたいなもんだ。
これから、「カリスマ販売員」が出てくるのだろう。
と同時に、顔の見えない人は淘汰される時代になるはずだ。
自民党の西川氏の国会軽視発言。これ、即刻辞職レベルの失言だぜ。
政府の日欧EPA説明資料「国会なら分からなくて結構」 自民・西川氏が発言 :日本経済新聞
この発言、過去の数多ある失言の中で、最上級クラスのやつだと思うんだか。
国会を軽視しているって、つまり、国民が国を託し、選挙という民主的な方法で選んだ人たちが、国の今と未来を決める最高機関を、「どうでもよい」と思っているということ。
これ、言い訳しようとしても無理なやつだ。
誤解を招いたって言っても、無理なやつだ。
稲田防衛大臣の失言の比じゃないぜよ。
自民党が都議選で負けたのは、国民、都民に向いた政治をしてなかったから、って石破さんが言ってたけど、まさにそれを象徴する発言。
即刻、議員辞職をしてもよいレベル。
誰のための政治をしてるんですか?
イシバノミクスはあるのか。
石破さん、よく出るなー。
このタイミングだってことなんだろうな。自分の名を上げるのは。
現政権、与党執行部のブラックボックス、脇の甘さを攻める。
北朝鮮を中心とした外交、安保をどうするか、ここについてはおそらく今の政治家の中で最上位の専門的知識と考えを持っている(印象を国民に持たせることに成功している)。
小池さんの戦友である。
前に出るタイミングとしては、勝負する時期だということだろう。
しかし、歴代の政権を見ると、やはり国民の関心事、「経済」にどう結果を残せるか、次第だ。
安倍政権が長く続いているのは、「アベノミクス」一点に尽きる。
アベノミクスがどうもおかしいぞ、って時期から、雪崩のように問題が出て来た。経済で目に見えた結果が出なくなると、あらゆる問題が、表に出させる。
政治は結果。
石破さんが、「政治家」として日本をどういう形にしていきたいのか、どういう「結果」を出そうとしているのか、そろそろ具体的な「争点」を知りたいところだ。
ここから半年の各党の動きが、この先五年の日本を動かすだろう。
TPP11交渉に弾み 日欧EPA 日本、GDP0.29%上げも :日本経済新聞
自民党、安倍政権の支持率が下降し、都議選の歴史的敗北、内部からの不満噴出が出る中、絶妙なタイミングでの、今回のEPA大枠合意。
「経済政策最優先」で国民の支持を取ってきた安倍政権がもう一度復活するには、やはり「経済」しかない。
ただ、今の国民が向ける視線は厳しい。
成果を求める。それは賃金が上がっていること、消費が上向いていることを実感できるかどうか。
ここから矢継ぎ早に出せるかどうか。
野党は、スキャンダル追求戦略を取ってくるだろう。
それを上回る経済政策アジェンダを提示し、野党のスキャンダル追求をかわせるかどうか。
それがうまくいけば、「野党もワイドショーネタばっかりやってないで、より良質な経済政策を出せよ。政権交代しても頼りねーから、やっぱ自民党だな」っていう野党不信が加速するし、都民ファーストの勢いも遮断するだろう。
どの党にとっても、ここから半年が、この先五年の行く末を決めるだろう。